soft edge

2005.10.26 release
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林君とは多分30年くらい前に会ったきりだ。俺もふけたがきっと林君もふけてるはず だ。だから道ばたですれちがっても「あれっ何処かで会ったような」と思うかもしれ ないが、きっとわからないと思う。最近いや年経る毎にその、「あれっ何処かで」と いうパターンが増えた。そう思う時は「何処か同じ時代を生きて来たという匂い」を 感じるからだ。それは男女を問わない。さきほども述べたように林君とはもうずっと 会ってない。だから俺の中の林君はどこから見ても女の子にもてそうな爽やかな美青 年だ。
それにしても、今回アルバムに選曲してくれた『猫と僕と君』のドラムなんて良い 音なんだろう。シンプルな叩き方だから簡単にそう聞こえるかも知れないが、実はと ても難しいんだ。あの音は。そして何より優しいんだ。あの音はね。俺は、今ではも うとても貴重になってしまったそんなシンプルで優しい音をいつも探している。一緒 に演奏したらとてもたのしいだろうなと思う。いないんだよね。なかなか。 その昔、俺よりちょっと年下の林君は俺を「遠藤さん」と言ってた。でも今会った らきっと、「あ〜エンケン久しぶりだね」と言うと思うとちと悔しい気もする。

純音楽家 遠藤 賢司

《二曲のドラマー》
林立夫君との初セッションは「あつさのせい」(1972年)でした。これは私のファースト・アルバムのB面の一曲目で、そのアルバムの中で林君が担当したのは“二曲”です。

私はこの時点で既に、この人のドラムは《アルバム中・二曲》と決めていたのです。
もちろんこれは嫌いとか趣味に合わないとか、そういうことではなく、全く逆で、その方が彼のドラミングが(私のアルバムの中では)“際立つ”と考えていたからです。

1981年にリリースされたアルバム『ア・ロング・バケーション』でもこの個人的鉄則を守り、彼のドラミングは二曲!そして“あつさのせい”と同様にB面の一曲目は彼のドラミングによる「雨のウエンズデイ」でした。

1982年の『ナイアガラ・トライアングル VOL.2』でも、私の受け持ちは四曲でしたが「オリーブの午后」「WATER COLOR」と、この時も“二曲”でした。

1984年の私の最後のオリジナル・アルバム『イーチ・タイム』でも「銀色のジェット」「ガラス壜の中の船」と“二曲”です。

これらは私の“個人的”な鉄則であり、別に全部が彼のドラミングだと際立たないとか、そういうことではありません。『ナイアガラ・ムーン』では半分、『ナイアガラ・ソングブック』では殆どが彼のドラミングによるものですから、全てがこの鉄則通りに制作されているわけではないのですが“ヴォーカル・フィーチャー”のアルバムに関してはまだ守られています。

1984年以降、新曲はシングル二枚だけしかありませんが、その二枚目も林君でした。(「恋するふたり」2001年)

このストーリーには先があるのか、ここで完結しているのか、私にもわかりませんが、先があるとしてもこの《鉄則》は守られていくものと思います。

「アルバムを 二曲でさらう いい男」

イヨっ!ニクイよっ!

大瀧 詠一

80年代、私のコンサートを最後に
音楽活動を休止して
それから、GROOVE DYNASTYで再会するまで
私は、私にとって素晴らしいと思うドラマーを
探し続けていました。
音楽を育てるのは、音楽を心から愛する気持ちだと思います。
音楽がつまらなくなった時代、
スティックを持たなかったことが、よかったんだ!と
あらためて思います。
暮らしを楽しみ、時代を見つめ、
旅をしてたくさんの人に出会い
やわらかい考えと、ウィットにあふれ
自分が納得するまで
いくつもの新鮮なアイデアで曲に向きあってくれる。
そのすべてが立夫さんの「いい音」にはつまっているんです。


アルバム『み空』は、大好きなはっぴいえんどのメンバーに演奏してもらえて、私はとっても有頂天でした。とても嬉しかった。
そんな中で、「あなたから遠くへ」は細野さんのアレンジですが、細野さんが林立夫さんに頼もうと言ったんだと思います。
このとき、私はエンジニアルームで弾き語りで歌ったんじゃなかったかしら。
後奏では吉野金次さんにエレピで飛び入りしてもらったり。
とにかくみんなとてもノッていて楽しかった。
『み空』のレコーディングはいろんな冒険とアイディアーがいっぱいで、全曲ライブレコーディング(1発録り)。10日くらいで終わったんじゃなかったかな。やっぱりライブレコーディングはいいね。林さんは、とてもかっこいい人だなあと思ったのを覚えてます。
ドラムもボンゴも最高にうまかった。ずいぶん昔のことになってしまったけれど、あのときは楽しかったですね。ありがとう。

金延 幸子

僕の1st.アルバム「My Love For You」に収録された「海へ帰ろう」は、このアルバムの中でも特に良い音に仕上がった楽曲です 。
この曲は当時、アルファのスタッフの方々やファンの人達にとても人気がありましたが、それは「林さんのプレイによるところが大きかった」と思っています。
もし、この曲の録音のときドラムが林さんじゃなかったら、この何とも言えない洒落た浮遊感は出なかったでしょう。
僕は今、あのとき林さんにプレイしてもらえて、とても幸せだったと思っています。
その「海へ帰ろう」を林さんがご自身の「林立夫セレクション Non Vintage」に選曲してくださって、すごくうれしい。
この場を借りてお礼を申し上げます。
ちなみに「海へ帰ろう」が収録された僕のCD「コンプリート・アルファ・イヤーズ/桐ヶ谷仁」が9/21にソニーから発売されます。
「海へ帰ろう」の他にも林さんがプレイしてくれた曲がたくさん収録されていますが、どれもがすごくイイ感じなんです。
林立夫さん、すてきなプレイをありがとう!


なかなか自分のボーカルスタイルを見いだせないで悩んでいた時、「忠さん。もっと力を抜いて歌ってみたら」と林がアドバイスしてくれた。それがこの曲だったと思う。『ありがとう』でソロ活動をはじめだした時、自分のボーカルスタイルに迷っていた。そういえば僕はロックシンガーだったんだ、と思い返してもっと力のある歌を歌おうと考えていた頃だったから、そのアドバイスは心にカチッと来た。でもそれがきっかけで歌をもっと自由に歌う事が出来るようになったんだと思う。林のドラムはもちろん誰でも最高の評価をするだろうが、彼のドラムは音楽全体を眺められる彼のセンスから来ているのだと思う。


スカイがレコードを残していたら、
是非このアルバムでセレクトしてもらって、
聴いてみたかったねぇ...。


このレコーディングのお話があった時に「林さんって『日本のロック』を代表するドラマーなんだよ!」とスタッフが興奮気味に話していたので、歌入れの時に必要以上に緊張したのを思い出しました。こんなすごいメンバーのそろったアルバムの1曲に入れてもらえてとても光栄です。久しぶりにドラム、叩きたくなりました! 

Chappie

ヘェーホー、この他に何百いや何千もRecordingしたミッチーの偉大さ驚きです。その中に僕等を選んでくれたのはとてもうれしいです。ThanQ


林立夫のドラムがなかったら・・ぼくのベースは独りで空回りしてただろう。 あるいはポップスの流れも定まらなかったかもしれない。


お互い15、6の頃、ミッチとははじめて、生意気にも、スタジオミューシャンのバイトで会った。
ミッキー・カーチスさんのCMの仕事で、私はピアノ。ドラマーには、憧れのユージンという人が来ると思っていたので、がっかりしていたら、よく見ると、ミッチはすごくおしゃれっぽくて、私はちょっとだけ恋をした。
でも彼はピカピカの女の子をつれていた。仕事場にカノジョを呼ぶタイプだ。あーよかった。ひっかかってたら、今の私は無かったよ。
数年後、私の1stアルバムのセッションでキャラメル・ママのメンバーとして再会した。益々カッコ良かった。でも、現夫の方が良かったです。

ドラムセットに対してやや斜めに座り、口を一文字に結び、やはり相当斜めからスナップをきかす。薄く開いた目のはしで、そこにあっても無くても、スタジオのガラスか鏡に映った自分を常に見てる様だった。「んなわけないじゃない」というけれど。
エンディング近くなると、どんどん派手なオカズを入れるので、時々スティックを落としたが、そんなテイクがOKになった場合、曲がヒットするというジンクスがあった。みんなでせーので音を出すレコーディングがとてもなつかしい。
「30過ぎて、ドラムなんかたたいてたくないよ」と、いく度となくきいた。どれくらい本気だったのだろう。そして、80〜90年代の長いブランクがあった。それに伴うように私のレコーディングも打ち込みに移行していった。
10年前の「荒井由実コンサート」に、ひきずり出す様な形で、ミッチには参加してもらった。リハ初日、音が出た瞬間、泣きそうになった。あの構え、あのタイミング、何も変わってなかった。

再び音楽活動が始まってしまったことをミッチは後悔しているだろうか。もちろん私としては、何の責任を取る気もないけど。
でもこれだけは云える。私が知ってる世界の中で、私にとっては永遠に、ミッチがいちばん華やかなドラマーなんだ。

松任谷 由実

ミッチのドラムっていいよね。
出しゃばらず、引っ込まず歌っていて気持ちがいい。
唄うたいなんて、ビートがよければそれにただうまく
乗っていけばいいんだから。

いつもドラムのご指名は、ミッチ。
彼が駄目な場合に考えるというレコーディングを
ずっと続けてた。
その彼のドラミングが凝縮されたアルバムが出るという。
是非ぼくも聞いてみたいな。

南 佳孝

林さんにドラムをたたいてもらい、すばらしい体験をした。
ドラムを含むベーシックトラックをレコーディングした後、その他の楽器や歌を重ねていくわけだが、そのたびにドラムの音とフレーズが全体の中に溶け込んでいくのではなくて、際立っていった。
作業が進むにつれ林さんが選ぶひとつひとつの演奏の意味が浮き彫りになり、確固たる説得力をこの曲に与えてくれた。
林さんのドラムプレイは僕らを支える柱であり、その家の印象を決定づける屋根瓦だ。

宮沢 和史

林立夫さんのようなドラマーを他に知らない。絶対違うのだ。何かが。
そんな『違う』ドラマーが参加した曲たちだ。曲自体が『違う』ものになってゆくのは致し方ない。
だって、それがかっこいいんだもん。

矢野 顕子

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